日本とメキシコとの特許審査ハイウェイの試行が開始

日本とメキシコとの特許審査ハイウェイの試行が開始

日本とメキシコとの特許審査ハイウェイの試行が2011年7月1日から開始されることが、日本の特許庁長官とメキシコの産業財産庁長官の会談で合意されたとのことです。
合意された特許審査ハイウェイの試行は、日本の特許庁またはメキシコの産業財産庁で特許可能と判断された出願、及び、日本の特許庁が、国際調査機関・国際予備審査機関として、特許性を有するとの見解を示した国際特許出願を対象とするものです。

メキシコとの特許審査ハイウェイ、7月から試行開始(METI/経済産業省)(リンク先は削除されました)
Patent Prosecution Highway Pilot Program between the Mexican Institute of Industrial Property (IMPI) and the Japan Patent Office (JPO)(メキシコ産業財産庁サイト)(リンク先は削除されました)

ちなみに、メキシコ産業財産庁の資料「IMPI EN CIFRAS」によると、2010年度のメキシコの特許出願件数は全体で14,576件で、そのうちメキシコ自国からの件数が951件(約6.5%)、米国からの件数が6,805件(約46.7%)、ドイツからの件数が1,235件、スイスからの件数が843件、次いで日本からの出願件数が743件(約5.1%)です。
日本からメキシコへの2010年度の特許出願件数743件のうちPCT出願によるものが658件であり、88.6%程度がPCT出願によるものです。PCT出願で、日本の特許庁が国際調査機関等である場合には、国際段階成果物を利用した特許審査ハイウェイが利用できる可能性が生じることになります。
なお、2011年1~3月のメキシコの特許出願件数は、全体で3,505件、そのうち日本からの出願件数は198件(約5.6%)です。

2011年06月03日 |

カテゴリ: 特許関連


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